【レビュー記事】
●BURRN! (2014年7月号)
「日本のガールズ・メタル・シーン随一の人気バンドの、1年ぶり通算4枚目のアルバム。正統派HM/HRサウンドにソフトでムーディな歌が乗るという音像に変化はないが、楽曲がよりヴァラエティ豊かになった。バラード8と疾走チューン10は昨年10月に発売されたシングルの収録曲。やっぱり10は名曲だ。Re:NOというヴォーカリストの真価が発揮された8もいい。それ以外ではキャッチーな7が突出した魅力を放っている。8や7、ダークな5等を作曲したのがRe:NOであるというのが、バンドに新たな色を加えているようだ。1はこのバンドらしい爽快な正調メタル。サビが印象的な12は先行シングルのアルバム・ヴァージョン。前作に比べると着実に成長している。」(広瀬和生氏)

●YOUNG GUITAR(2014年7月号)
「大阪出身、ガールズ・メタル界の先頭をひた走るバンドの約1年ぶりとなる4th。前作から加入したRe:NOの艶やかな魅惑の歌唱がより一層楽曲に刺激を与えつつ、アルバムを通して今まで以上にスピーディーなヘドバン疾走チューンやJ-POPに通ずるポップ面が全面に出たナンバー、美しき鍵盤の調べと共に壮大に展開するバラードなど、楽曲の幅の広がりは過去最高と言える。メロディーの質には特にこだわりが感じられ、ヴォーカル・フレーズと共に、リフの1音1音、ギター・ソロ、速弾きのフレージングに高揚感やきめ細やかさが目立つ。メタリックな力強さと同居するエモーショナルな様式が強化された1枚だ。」(新垣信哉氏)

【レビュー記事】
●YOUNG GUITAR (2013年6月号)
「過去アルバムが2作で人気を不動のものとした大阪出身5人組ガールズ・バンドの3rd。前任ヴォーカルの脱退に伴い、新メンバーRe:NOを迎えての初フル・アルバム。彼女の柔らかい声質によってか、以前に比べるとバンドの雰囲気に妖艶さと大人びた色気が増し、スピーディーな楽曲での激しさと共に、バラードやミドル・ソングにもしっかりとした抑揚と強弱がついた印象が強い。ギター・ワークは相変わらず流麗で迫力のあるプレイを堪能でき、幅広いスタイルを聴かせてくれる。煌びやかで派手なイメージ&スタイルからやや変革の時期へと差し掛かった彼女たちの今を楽しめる充実の1枚。」(新垣信哉氏) 

「新ボーカリストにRe:NOを迎え制作された本作は、コ・プロデュースにサーベル・タイガーの木下昭仁を招集し、メンバーによるセルフ・プロデュースで完成したもの。持ち味のハードでメロディアスなバンドサウンドはそのままに、彼女達の個性をより濃く映し出したドラマティックな大作に仕上がっている。リードトラックの「Scrash」や「Misty Moon」の疾走感溢れるサウンドはもちろん、「夜桜」や「菊花」といった彼女達独自の世界観を打ち出した楽曲など、バラエティに富んだナンバーが並んでいる。『White Crow』から、バンドに加入したRe:NOのボーカルもバンドサウンドによく馴染んでおり、伸びやかでエモーショナルな歌声は絶品。」 (記事抜粋) --Player(2013年7月号)

●WeROCK Vol.035 (2013年6月)
「ニュー・ヴォーカリスト加入後、初となるフル・アルバム。メロディを大切にした妖艶な歌いっぷりで楽しませる。また作曲もしていて、新たなテイストをバンドへもたらしている。ソフトな歌だからこそ、楽器陣はメタリックさや刺激を持ち込もうと考えたのだろう。おなじみのクサメロは健在ながら、ギターの絡みを考えたリフや、ちょっとしたラウドな展開など、サウンド・アレンジ面で新たな引き出しを開けたところも。共同プロデュースにサーベル・タイガーの木下を迎えたことも、大きな刺激になったようだ。」(記事抜粋) 

【レビュー記事】
●YOUNG GUITAR 2011年11月号(2011年10月8日発売)
「今や何の説明も必要ないであろう、アゲ嬢ルックでお馴染みの女性5人組による2ndアルバム。前作同様に、ガルネリウスやアニメタルを手掛けてきた久武頼正氏がプロデュースを担当しており、相応にソツのない作り予想していた通り。大局的な音楽性はメロディック・パワー・メタルと言えるもの。その基本路線は何も変わっていないが、バンドを取り巻く昨今の好環境も反映されたのか、かなりの勢いが感じられるのが注目点。整理されたアンサンブルの一方で、荒々しいギター・サウンドを対比的な個性として捉えることもできる。楽器初心者にコピーしやすそうな感触も意外に支持層を広げそうだ。」(土屋京輔氏)

●WeROCK Vol.025(2011年10月14日発売)
「アゲ嬢ルックで話題をかっさらったアルディアスのメジャー2作目。一発目から彼女達の成長ぶりに驚かされた。特にギター。音作りもプレイもさらに研ぎ澄まされ、メロディック・デスを思わせるアプローチも随所に。ファースト・シングル「Defended Desire」の新録もメタリック度を高め、メロディアス要素とのバランスもいい。全体からあふれる攻撃性は、ライヴでさらに映えるはず。もちろん昭和歌謡にも通じる哀愁を持ったヴォーカルは、Rami嬢の持ち味として今回も貫かれる。その声質や歌いっぷりは萌えポイントとしても高め。DVD付きの限定盤では3曲の映像も拝める。」(長谷川幸信氏) 

●Guitar magazine 2011年11月号 (2011年10月13日発売)
「"アゲ嬢ルック"と良質なメタル・チューンの取り合わせが話題を呼んでいるAldiousの2ndアルバム。疾走感や効果的な場面転換を生かしたドラマチックな味わいの楽曲群は聴きごたえがあるし、メタル作品にふさわしくプレイ面の聴きどころが多いことも魅力。特にギターは充実していて、メタルの心地よさに満ちたバッキングやハモリを多用した華やかなアンサンブル、テクニカルかつ華やかなリード・プレイなど、聴きどころには事欠かない。アルバムの最後に静謐なバラードを据えた構成も秀逸で、徹頭徹尾メタルでいながら幅広いリスナーにアピールする好盤に仕上がっている。」(村上孝之氏) 

【レビュー記事】
●BURRN!誌 (2010年12月号)
既に多方面で話題を提供し続けているギャル・バンドによる1stフル。ケバさとは裏腹にいわゆるギャルらしさを敢えて払拭したスタイルに注目。特に低音域が逆に存在感を示すVoは、ハイトーン、クリスタル、ソプラノ等々が主流の女性ものの中では新鮮に感じられる。マイナー調のメロディ・ラインをメタル・サウンドで武装する様は、オーソドックスにして王道の国内産HM/HRの姿勢を貫いている。Keyをバックに引き語り風のバラード7は一転して女性らしさをアピール、シンプルだが華麗さを演出しているのも彼女達の拘りだろう。1stながら既に完成型を描いたであろう今、そのパターンをキープし続けるか?または脱皮を図るのか?今後の変化にも興味を抱かせる1作だと思う。(北井康仁氏)